- 2016年 12月 8日
- ■外耳炎について
外耳炎について
●外耳炎とは…
ワンちゃん・ネコちゃんに頻繁にみられる耳のトラブルです。
外耳道に炎症を起こすことで、痒みや悪臭など様々な症状を引き起こします。
●外耳炎になりやすい犬種
・トイプードル
・ミニチュアダックスフンド
・アメリカンコッカースパニエル
・シーズー
・ゴールデンレトリバー
●外耳炎の主な症状
・耳・首元を痒がる
・頭をよく振る
・耳から臭いがする
・耳が汚れている
上記に当てはまるものがあれば外耳炎になっている可能性が高いです。
外耳炎が悪化すると中耳炎・内耳炎へと進行したり、耳の穴が塞がったり、痒みのストレスも増大します。また前庭障害(※1)を引き起こしたりもするので、早期発見・早期治療が大切です。
※1…耳の奥にある平衡感覚をつかさどる神経に障害が起こること。
<主な症状>
・めまい、ふらつき
・斜頸
・ぐるぐる回転する
・まっすぐ歩けない
●一般的な外耳炎治療薬
一般的な外耳炎薬は、お薬を耳の中にしっかり届かせるため、注入部分が細長く作られています。ワンちゃん・ネコちゃんの耳は、L字型の構造をしているので直接鼓膜にあたることはないので、しっかり奥まで差し込んだ状態でお薬を注入してください。
他にもいくつかのタイプがあります。
<液体タイプ>
耳の中に差し込むのが難しい子には、液体タイプがおすすめです。
液体なので耳の奥に差し込まなくても耳の中にお薬が流れ込みます。
※お薬投薬後は耳の付け根を軽くもみ、耳の奥にお薬を行き渡らせます。
3~4日に1度見える範囲で汚れを拭きとってあげてください。
<持続タイプ>
自宅での投薬が難しい子には、1週間効果が持続するタイプがおすすめです。
院内での投薬から1週間後に再来院してもらい、再投薬します。
1週間持続するので、自宅で投薬の必要がありません。
●お薬終了の目安
・臭いがなくなる
・汚れがなくなる
・耳を痒がらなくなる
※持続するタイプは2回の投薬で終了です。
その子にあった適切な治療を選択し、早く外耳炎を治してあげましょう。