お知らせ

2017年 6月 2日
■熱中症について

熱中症とは

人間は汗をかくことによって体内の温度を下げますが、ワンちゃん・ネコちゃんは舌を出してハァハァと息をすることで唾液を蒸発させ、気化熱で体温を調節しています。しかし、体温調節のほとんどを呼吸に頼らざるを得ないため、人間よりも高温多湿の環境に弱く、また体が毛で覆われているため、熱中症になりやすいです。


●熱中症の主な症状
・急激な体温の上昇
・涎が出る
・息苦しそうにハァハァしている
・嘔吐や下痢

【さらに症状が悪化すると…】
・虚脱や失神
・意識混濁
・けいれん発作
などが起こり命に関わることも少なくありません。


●熱中症になりやすい犬、猫
・短吻種(フレンチブルドック・パグ・ペキニーズ・ペルシャなど)
・長毛種や、黒い毛色
・太っている
・老齢や仔犬・仔猫
・心臓や呼吸器が弱い


●熱中症の予防法
<家の中の場合>
・日の当たる場所はカーテンを閉める
・常に新鮮な水を置いておく
・市販のクールマットなどを置いてあげる
・留守番をさせる場合は、必ずエアコンをつけて出かける    など

<外の場合>
・直射日光の当たる場所は避ける
・風通しのよい日陰にいられるようにする
・コンクリートよりも土のある場所にいられるようにする
・水をまいてあげる
・常に新鮮な水を置いておく      など

炎天下での散歩は肉球の火傷の原因にもなるので、散歩は涼しい朝方や夕方に行くようにして下さい。またクーラーの付いていない車でのお留守番は、絶対に止めてください。
たった5分でも熱中症になる可能性があります。


●熱中症になってしまったら…
・涼しい場所に連れて行く
・とにかく体温を下げる(体に水をかける・冷たいタオルで体を冷やすなど)
・少しずつ水を飲ませる

熱中症は、命に関わる怖い病気です。少しでも早い応急処置が重要になります。
熱中症の疑いがあれば、応急処置をして必ず病院に連れて来て下さい。