お知らせ

2017年 7月 11日
■肥満について

与えすぎと分かっていてもついついあげてしまう…という飼い主さんは多いのではないでしょうか。しかし、肥満になると体に様々な悪影響を及ぼします。大切なワンちゃん・ネコちゃんの健康を守るためには、適切な体重管理はかかせません。


●肥満の原因
・運動不足
・おやつやごはんの与えすぎ
・避妊去勢手術…避妊・去勢をするとホルモンバランスが変わり、基礎代謝の低下や食欲増進などを招き、結果的に肥満につながることがあります。
・年齢の関係…人間と同じようにワンちゃん・ネコちゃんも年齢とともに基礎代謝が下がっていきます。その結果、今までと同じ食事量でもいつの間にか肥満気味になってしまうことがあります。


●肥満が及ぼす主な悪影響とその病気
 <椎間板ヘルニア、関節炎>
肥満によって足腰に負担がかかることで発症します。

 <糖尿病>
過剰な食事で体内のインシュリン抵抗性が高まると、エネルギーを効率的に細胞内に
取り入れることができなくなります。結果として糖尿病になるリスクが高まります。

 <心臓病>
大きな体に血液を送り続けなければならないので心臓に負担がかかります。

 <気管虚脱>
首周りに脂肪がつくと気管が圧迫され、呼吸がしづらくなります。
パグやフレンチブルドッグなどの短頭種は特に注意が必要です。


●肥満の予防法
・食事量を減らす
 肥満治療において一番有効的な方法です。なにかにつけておやつをあげる習慣を正したり、含有カロリーの少ない療法食(※1)に切り替えたりすることも効果的です。早食いの癖がある場合は、1回の食事量を減らし、食事の回数を増やしてみましょう。また、早食いができないような特殊な食器に変えたりするのもよいでしょう。ドッグフードのパッケージに表示してある給餌量は一般論で、すべての子に当てはまるわけではありません。日頃からしっかり体重管理し、食事量を調整することが重要です。

 ※1…当院でも多数の体重管理を目的としたフードを取り扱っております。
    詳しくはお気軽にスタッフまでお申しつけください。

・運動量を増やす
運動は大切ですが、太っている子に無理やり走らせるのはよくありません。関節や腰、心臓への負担が大きく、苦痛を与えてしまいかねません。様子をみながらペース配分するようにしましょう。

ワンちゃん・ネコちゃんが少しでも健康に長生きするためには、日頃の体重管理が重要です。